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無理のないバイオⅡ? 制作者:125氏 制作ツール:RPGツクール2000 概要 無理のないバイオ?の続編。 ストーリーのほとんどの内容は原作バイオ3を基盤とされているが、随所に変更が見られる。 本家からの変更点 のび太と聖奈以外の主要キャラクターが画面上には登場しない。 ハンターγが新たに追加されている(高難易度版のみ)。 難易度が強化された(高難易度版のみ)。 その他 前作をベストエンドでクリアしてからプレイすることがおすすめ。 倉庫の張り紙を調べることで難易度が調節可能。
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誤字脱字等の報告お願いします 作者の方のタイトル等変更希望もこちらに 名前 コメント すべてのコメントを見る 誰も更新してないって、寂しいもんですね。新wikiも よく分からん事になってるし -- (名無しさん) 2013-02-07 16 32 34 管理人者誰なの マジキモイ 死んどけ 死ぬなら自殺しろ BAKABAKABAKA -- (名無しさん) 2012-01-21 17 41 35 のびた、キモす.バカす.アホす。 このごろ皆書いてないよねーーー そんなんなら、このコメント欄消しちゃえよー おい関係者!聞いてんのか!! -- (名無しさん) 2012-01-06 14 17 50 ※私の、DSはバグっているので真似しても無駄です。 ・リュウラセンの塔で最上階にNではなく、のび太がいた。 ※皆のB.Wではでないから -- (名無しさん) 2012-01-04 17 45 54 半年近く更新がないのはなぜですか? -- (闇のび太(闇サトシ的な意味で)) 2009-03-17 18 12 52 携帯獣の続きを書いてほしいです。 お願いします。 -- (maron) 2008-12-27 14 27 10 ひとまず今wikiに載っている旧イエロウは消してほしいです。 -- (イエロウ) 2007-11-25 00 22 29 左上の画像について、外部絵板に投稿された作品の内、一つを採用・差し替えさせていただきました。作品を投稿された皆様、ありがとうございました。-- (wiki補佐) 2007-09-05 17 29 07 実は以前までの分を投下しようと思っていたもので…。返答㌧-- (最終兵器ヒトカゲ) 2007-07-19 18 18 38 専用ブラウザで見てるから、今までの投下を収容するのは簡単 -- (赤髪) 2007-07-18 21 12 04
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目の前の雑踏は耳障りなノイズを奏でる 人々の声、足音、そして――ポケモンの声。 ~~僕は5年前、この町に来た。 といっても、他の町から来たとかそんなもんじゃない。 違う世界だ。 そう、僕がいた世界だ。 5年前まで、そこが僕のいるべき世界だった。~~ 夕暮れに差し掛かる。 斜陽は紅く世界を照らす。 僕のいた世界と変わらない。 聳えるビルも、鉄の民家も同じ。 違うのは、ポケモンがいることだけ。 ~~5年前、友達を巻き込んで、僕はこの世界に来た。 青い狸のようなロボット、ドラえもん。 彼が出した機械によって僕らは来たのだ~~ ――僕の名前は野比のび太――15歳 人々から離れ、僕はアパートに帰った。 ようはポケモンをうまく扱えれば、この世界では暮らしていける。 僕の仕事は、とあるジムで挑戦者相手に小手調べすること。 前哨戦みたいなもので、ジムリーダーに言わせれば弱ければ弱いほどいいらしい。 そうすれば挑戦者は油断するから。 だから僕を選んだのだろう。 バトルに関しちゃ全然だめな僕を――あいつらしいや。 まぁ、それでも仕事にはなる。 一応、あいつには感謝しているのさ。 「あぁ、のびさん。おかえり」 お隣のばぁさんが寄って来る。 僕は挨拶をして「ただいま」と返した。 「お客さんが来てるよ。部屋の中にいるみたい。 鍵を掛けっ放しにしてたのかい?危ないねえ。フェッフェ!」 いやに耳に残る笑いを残し、ばぁさんは自分の室内へ入った。 お客さん――一体誰だ? 見当はつかない。 それに鍵? 僕はちゃんと…… 僕のポケットの中にはちゃんと鍵があった。 こうなるとますます怪しい。 ばぁさんが嘘でも言ったか……いや、ボケたか? ……ま、確かめてみるかな。 そう心に決めてはみるものの。 やっぱりちょっと怖い。 ノブを握る僕の手は少し震えていた。 ……回すぞ! グッグッ ……あ、鍵か。 誰も見ていないのに急に恥ずかしくなる。 兎に角、ドアを開けた。 「のび太さぁん!!」 突拍子も無く彼女が飛びついてくる。 背後には見覚えのあるマリルリの姿が見受けられた。 「……しずちゃん?」 胸の上を擦る、懐かしいおさげ。 源静香、かつての僕らのマドンナだ。 同時に記憶がふつふつとよみがえって来る。 「ど、どうしたのしずちゃん!? とにかく中へ……あ、僕が入るのか」 そんなこんなで泣きじゃくる静香を押しながら、部屋へ入る。 暮れなずむ町を背に、僕は扉を閉める。 目の前の静香は大袈裟に大人びて見えた。 無理も無い、僕が最後に会った静香はまだ10歳だったのだから―― 「のび太さん!今まで何していたの!?」 静香は堰を切ったように質問を浴びせてくる。 「あたしがロケット団に捕まってからもう5年も経つのよ! どうしてこうなったの!? 誰かがチャンピオンになったら元の世界に帰れるんじゃなかったの?」 「あぁ、うんまあ……そうだったんだよね。本当は」 僕は静香を宥めながら、床に座らせる。 「実はね静香ちゃん。 あの道具……壊れちゃったんだ」 フッと、静香の顔から表情が消えた。 「こ、壊れたって?」 「うん。 実は参加者の一人がチャンピオンになっても元の世界に戻らなくてさ。 そのチャンピオンが言うには機械が壊れているみたいって」 「そんな……それで!? ドラちゃんはどう――」 首を横に振る僕を見て、静香はようやく思い出したようだ。 ドラえもんが手持ちのピカチュウの攻撃を喰らい、ショートしてしまったことを―― 「……ごめんなさい」 静香がおもむろに頭を下げたので、僕は慌てた。 「べ、別にいいんだよ! もうみんな知っているんだから。 僕らがこの世界から帰れなくなったこと、みんな理解してくれた。 仕方ないから僕らはこの世界で暮らしているんだ。 ほら、この世界ってポケモンが使えれば――」 「そんなことよりのび太さん!」 そんなことですかしずちゃん。 「あたし今大変なの! 追っ手が来てるのよ!匿って!!」 そういえば、静香は5年間ロケット団のところにいた。 道具が壊れた騒ぎですっかり忘れられていたのだ。 「お、追っ手って……ロケット団の?」 「そうよ! あたしロケット団員として養成されていたんだけど その腕が認められて幹部にまで上り詰めたの。 だけど、のび太さんたちがずっと来ないから心配になって 暇だったから脱出したの」 色々と突っ込みたかったが、静香の様子が本気なのでやめておく。 「……わかった。 でもそれだったら僕なんかよりジムの方へ――」 ガシャン! 不意に部屋の窓ガラスが勢いよく割られた。 振り向くと、ドンカラスと共に一人の男が侵入して来る。 完全な犯罪だ。訴えなきゃ。 いや待てよ。 このままじゃ僕が大家さんに訴えられる! 「見つけたぞ!静香! ロケット団を裏切るとは愚かなことを! この空の覇者、須羽ミツ夫から逃げ切れるわけ――」 「行け、ピカチュウ!10万ボルトだ!!」 名誉の危機を感じた僕はポケモンを繰り出す。 黄色ねずみは凄まじい電撃を繰り出し、須羽を処した。 須羽の絶叫が響き渡る。 う~ん。さすが僕の第一のパートナーだ。 あの電撃の輝き、威力……なんとすばらしい! 因みにドラえもんをショートさせたのもこいつだ。 須羽がマックロクロスケとなっているうちに、僕は静香の手を握る。 「さぁ、行こう!しずちゃん!! ……時にしずちゃん。どうしてこの部屋に入れたんだい?」 「ええ、ピッキングよ! ロケット団にいるうちに習ったの!」 しずちゃん。 5年間の歳月はいったい君に何をもたらしたんだ…… かくして僕らの逃亡劇が始まった。 電気ねずみと水ねずみを従えて―― まず目指すのはジムだ! 《《《 「……おい、1号がやられたぞ」 男はたこ焼きを頬張りながら言う。 かなりの巨漢だ。 それを背負うペリッパーも、標準に比べればかなり大型。 「1号……懐かしい呼び名ね」 女はピジョットに腰掛けながら下を見ている。 駆けて行くのび太と静香の前に。ばぁさんが立ち塞がっていた。 「ああ、俺らにとっちゃあいつはいつまでも1号や。 んなことより……次はどうすんねん?」 「順番からして、次は2号ね」 「ウキャ!?」 「ええんかいな、そんなんで……2号ええんか?」 「ウキャキャ!」 チンパンジーは勢いよく民家から降りていく。 腰にちゃんとモンスターボールをつけて―― 》》》 「会話は聞いてたよ。 壁越しから聞こえるんだ。フェッフェ」 ……僕は5年間もそんな所に住んでいたのか。 ばぁさんはドードリオを繰り出す。 「乗りな!」 「……いえ、いいです」 僕はばぁさんの脇を擦り抜け、駆けていった。 逃亡劇は始まったばかりだ! 僕は走った。 しずちゃんを連れて、ジムへ向かったんだ。 ジムの扉を蹴破り、ジムリーダーの元へ―― 「おい、リーダー!助けてくれ!!」 僕は急き込んで叫んだ。 「ど、、どうした?のび太? それに……しずちゃん!?」 これがこのジムのリーダー。 一角獣のスネ夫だ。 僕はことのあらましを説明した。 「なるほど、しずちゃんがロケット団に追われているのか…… よし、僕も協力しよう!」 スネ夫は頷く。 一角の如きヘアーが襲ってきたのを置いといて、僕らは裏口からジムを出る。 この町のゲートまで来た。 「この先はポケモンリーグなんだ。 四天王は僕らの知っている人物だ。きっと助けてくれる」 「……おい、ちょっと待てスネ夫。 お前が僕らを助けるんじゃ」 「あ、それとついでにこれを受け取ってくれ」 僕の言葉を切って、スネ夫は紙を差し出した。 [ハナダキャバレー 採れたて新鮮な美女たちがあなたをおもてなし――] 「あはは、ごめん。間違えた」 スネ夫が笑いながら誤魔化す。 ……おい、なんだその『行ってて当たり前だよね』的な目つきは。 そして何故それを僕に向ける? そんなに打ち殺されたいか?一角獣。 「これだよこれ」 [スネ夫君。 ○月○日、ポケモンリーグに来てほしい。 重大発表があるんだ。 チャンピオンより] 「これが数日前、僕の家に届いたんだ。 日付は今日。だけど僕は大事な用があるんだ。 だから代わりにチャンピオンのところへ言ってくれないか?」 怒りを鎮めた僕はその手紙を受け取った。 「わかった。チャンピオンの所へ行けば――」 ドオォォォン!! 爆音が町中でこだました。 「な、何だあれは!?」 僕は思わず叫ぶ。 町中に突如、巨大なケッキングが現れたのだ。 頭にチンパンジーが乗っている。 ケッキングは町の塔によじ登っている。 「!!あそこには店が! のび太、しずちゃん!来い!」 スネ夫は先導する。 「?……どうしたの?しずちゃん」 僕は隣のしずちゃんが震えていることに気づいた。 しずちゃんはケッキングの上のチンパンジーを凝視している。 「のび太さん。 あたし、あのチンパンジー知ってるわ! あたしが幹部になるときに『人じゃ無いから』っていう不純な理由で 一階級落とされたロケット団員よ! ロケット団員は幹部の下が全員下っ端なの! だからあたしのこと相当恨んでるはずよ!!」 ……ここで突っ込んだら負けだここで突っ込んだら負けだここで突っ込んだら(ry 兎に角僕らは町を救うため戦いに躍り出た。 待ってろよキングコング! 巨大ケッキングが町を破壊していく。 何やら塔に登り、雄叫びを上げている。 !!巡回するヘリをぶっ壊しやがった……何の映画の撮影だこれは。 そんなこんなで僕たちは町に戻ってきた。 機動隊がケッキングに爆撃を仕掛けている。 「くそ……僕の町をこんなに荒らしやがって!!」 スネ夫は悪態をつきながらケッキングを見上げていた。 その時 「あ!あれは何!!」 しずかが空の一点を指す。 僕はそれを見た。 「あれは確か――!!」 僕は気づいたんだ。 二体のネンドールが一体のドダイトスを頭に載せている。 その上には一人の王女の姿! 「ムス子さんだ!!」 僕は思わず叫ぶ。 「えぇ!? ムス子ってあの笑わないでいつもムスっとしていた女の子のこと!?」 しずかは明らかに動揺していた。 当然か……あれは確かに驚くべきことだったから。 「そうだよ。 ムス子さんはね、旅の途中自分の本名を知ったんだ。 ロムス子・パロ・ウル・ラピュタ――それが彼女の本名。 彼女はどっかの古代文明の、王族の末裔だったんだよ!!」 何故だ……しずかが訝しげに僕を見てくる。 嘘はついていないのになぁ。 「「愚かな猿よ!!」」 ムス子王女が拡声器をつかって話し出す。 返事の代わりに、ケッキングの唸りが一声。 「「我の王国はこの町のそばに浮かんでいる。 そこへお前の攻撃音が響いてきた。 それが我の安眠を妨げたのだ!! よってここいら一帯の人間と共にお前を滅ぼす!!覚悟しろ!!」」 ネンドールの足の先で、エネルギーが溜まっていく。 「あれはきっと本気だぞ……しずちゃん、ほっといて行こう」 「ええ」 そうして僕らはポケモンリーグへ向かうことにした。 光が弾け、爆発、突風。 町の中心に攻撃が放たれたのだ。 「「あはははは!! 見ろ!人がゴミのようだ!!あはははは!!」」 拡声器を通して、ムス子の笑い声が聞こえてきた。 「あぁ、のび太さん。あのムス子が笑ってるわ。 5年の間に随分変わったのね」 僕はリーグへ入った。 左にはジョーイ、右にはフレンドリィショップ店員がいる。 「リーグ参加者ですね。何かお買いに?」 店員が話し掛けてきた。 僕は首を横に振る。 「いや、僕は戦いに来たんじゃないんです。 チャンピオンに会いに来たんです」 「どっちにしろチャンピオンに会うためには四天王の間を通らなければいけません。 しっかり話せば大丈夫でしょうが、四天王は全員血気盛んなので戦いを挑んできてしまうかと」 とジョーイが教えてくれた。 僕は溜め息をつき、しずかの手をより強く握る。 「行くよ。しずちゃん。 なるべく戦いは避けるよう協力してくれ」 「わかったわ」 しずかは力強く頷く。 なんとか大丈夫だろう。 そういえば四天王も知り合いばっかりだった気が…… とりあえず僕は第一の間の扉を開けた。 待ってろよチャンピオン! 第一の間――『美来斗利偉・拉麺男』 メガネをかけたテンパの男が中央に座っている。 カップヌードルを啜っている。 「むごっ! ひょーふぇんしゃだば!!」 食べながら喋ってやがる。きたねえ。 四天王の男は一気にカップヌードルを吸い込んだ。 「―ーよし、食い終わった! 俺の名は小池!四天王の一人さ! カップヌードル片手に時空を越えて参上する最強の背景キャラ――」 な、なんだかわからんが熱い奴だ。 僕はとりあえず交渉してみる。 「あの……僕たち戦いに来たのではなく」 「行くぞ、まずは俺のポケモン! 行くんだ、『ナカタニ』!」 小池さんが繰り出したのは『ナカタニ』という名のカイリキーだ。 「ふわー、はは!! どうだ、俺の先鋒の威圧感は!? ん、何故『ナカタニ』なのか聞きたそうだな? 『中谷』という字を立てに並べて丸で囲んでみろ!ぶわー、ははは!!」 だめだ、こいつ。 「しずちゃん。ここはスルーで」 「マリルリ、はかいこうせん」 しずちゃん……僕の言葉は届かなかったんだね…… マリルリの口元で光が急速に収束し、発射される。 光線にぶち当たり、壁まで吹き飛ばされるナカタニ(カイリキー)。 「な、ナカタニぃぃ!! ……くそぉ、よくもやってくれたなこの」 突然僕の背後の扉が破壊される。 「やっと見つけたわよ……」「あの町を出るのはホンマ、大変だったで」 アイドルスタイルの女と、巨漢の男が現れた。 隣でしずかが息を呑む。 「のび太さん! あいつら幹部よ!!ついにここまで来たんだわ!!」 「くくく、その通り」 幹部の女がキッと、僕たちを睨んだ。 「さぁ、その女を渡しなさい!」 ……渡せって言われて渡す奴いるかっての。バカだろこいつら。 「しずちゃん、次へ行こう」 僕は先導し、次の部屋への扉を開ける。 階段だ。 どうやら第二の間は二階らしい。 僕らは駆けて行く。次の間へ―― 《《《 「追うのよ、パーやん!」「もちろんでぇ、パー子!」 「まてぇぇい!!」 小池が扉の前に立つ。 「俺を倒してから行きやがれ!!」 こうして第一の間で死闘が始まった。 しかし面倒なので省くことにする。 》》》 第二の間――『自虐妖怪・御化Q』 僕は第二の間の扉を開けた! 「毛~がさ~んぼ~ん、毛~がさ~んぼ~ん」 白いたらこクチビルの……お化けが歌っている。 恐らく歌は自分のことだろう。 情けなく生えている毛は確かに三本しかない。 「あのね~。Q太郎はね~。 毛が三本しかないんだよ~♪ …… う ら み は ら さ で お く べ き か あ!!!!!」 どうやら僕らは恨まれたらしい。 そして何故か…… 僕は無性に腹が立った! 「何で恨むんだこの野郎! 僕の友達の『ドラえもん』はなぁ!! あったまてっか、て~か!されどぴっか、ぴ~か!!てなぁ 毎週歌ってたけど、いっつも泣いてたんだぞ! 部屋の隅で泣いてたんだぞ!!」 僕は怒った。 久しぶりに怒った。 だけど、目の前の白い物体は何も言わない。 「くそ、三本も残ってるのに自虐に走りやがって!! そんなものあるからいけないんだよ!えい」 ブチッ ぷしゅうぅぅぅぅ―― その変化で、しずかが気絶した。 僕は見なかったことにして、しずかを負ぶさる。 さて、次へ行くか。 第三の間――『危うし、オシシ仮面!』 「ふふふ、オシシ仮面よ。ついに追い詰めたぞ」 敵の参謀が語り出す。 「くそ、油断していたぜ……」 オシシ仮面が悪態をつく。 周りには十数人もの敵の傭兵。 もはや助かることは不可能か――? 「バカな奴だ。 まさか先代のライオン仮面の名を少し利用しただけで簡単に捕まるとはな」 「!!そ、それじゃまさか」 オシシ仮面は息を呑む。 自分の考えてることがあってなければいいと、心から願って―― 「ふふふ、ようやく気づいたようだな。 オシシ仮面よ。お前の考えている通りだ! ライオン仮面は死んだのだよ!!ふはははは」 「嘘だ!」 オシシ仮面は必死で首を横に振る。 「嘘だ嘘だ!兄貴がお前ら何かにやられるわけ」 「うるさいやつだ。消せ!!」 バシュ! 「グェーーーー!!」 ばたりと倒れこむオシシ仮面。 そのまま動くことは無かった。 「すいません。ちょっと通りますね」 お取り込み中悪いので、僕は急いで第四の間へ向かった。 第四の間――『発明家奇天烈が遺した機械侍コロ助』 「ワガハイの部屋へようこそナリ~」 黄色い二頭身の何かがいた。 絡繰ってやつだな。 僕はとりあえず説得から始めてみる。 「あ~僕は戦いに来たんじゃないんだ。 チャンピオンに会いに着たんだ。 それだけだから」 「だめナリ! ワガハイを欺こうたってそうはいかないナリ!」 くそ、こいつも頭かてぇな。 ドラえもんみてぇなやつだ。ショートしてぇ…… 「いくナリ、ワガハイのしもべ!」 コロ助がボールを投げた。 出てきたのはなんと、人間だ! 「驚いたナリか? 奇天烈が遺した発明品、人間捕獲服従球! これを使えば人間をポケモンと同じように扱えるナリ!」 な、何て道具だ。 奇天烈――外道だな。 「因みにその人間が奇天烈本人ナリ。 研究のやりすぎでニートになり、目障りだったので発明品を使って捕らえてやったナリ! いけ、奇天烈!」 奇天烈の拳が、僕に目掛けて襲ってきた。 「ま、待て!コロ助! お前確かコロッケ好きだったな!」 拳がピタッと止まった。 「どうして知ってるナリ?」 「アニメ見てたからな。そのくらい知ってる」 「ふぅん……アニメに出るときに設定されたことだけど、確かにコロッケは好きナリ!」 「じゃあ、コロッケやればチャンピオンに会わせてくれるな!」 「……考えてやってもいいナリよ~」 ふ、かかったな! 僕はポケモンを繰り出す。 出てきたのはエビワラー。 「そいつの名は『コロッケ』だ。何故かわかるか?」 なぁに、すぐわかるぜ! 「コロッケ、あの技だ! 死んだ親父から教わったあの技、見せてやれ!」 コロッケ(エビワラー)の右手が、炎に包まれる! 一気にコロ助に詰め寄り、そして ほのおの拳がコロ助を吹き飛ばした!!やったぜ! え、何?ほのおのパンチ? 違う、あれは『ハンバーグー』だ! 「とにかく、終わったな」 僕はボーっとしている奇天烈の秘孔をついた。 息を引き取る直前、奇天烈は「あぁ、近視の僕にも死兆星が見える」と呟いた。 いったいどこから星を見たというのだ……いや、言いたかっただけか。 僕が次の階へ登ろうとした、その時! 「ナリ~!!」 なんとコロ助が再び立ち上がった! 〈まずい……まずいぞ! まず『北斗の拳』と『コロッケ』のネタを一度に理解する人間なんてざらにいない! ただでさえ苦しいギャグ運びだと言うのに、コロ助め起き上がりおった!! このままじゃいけない。 のび太よ……早く!次の一撃で勝負を決めるのじゃ!!〉 な、なんだ!? 神の思し召しが聞こえてくる。 そうか、ここで終わらせなきゃ……僕らはお蔵入りらしい。 冗談じゃない。「次で決めるぞ!コロッケ!!あの技だ!!」 コロッケ(エビワラー)は炎の拳で北斗神拳の何かを繰り出した。 あいにく僕は北斗百裂拳しか知らないのでわからない。 「ちぃ~、ば~!!」 ……おい、コロ助。その断末魔は幻の 〈急げのび太!このままではぼろが出る!〉 天の声だ。 僕は急いでしずかを抱え、チャンピオンの間へ向かった。 チャンピオンの間――『結局僕が一番強くて凄くてチャンピオンなんだね』 僕は扉を開ける。 その部屋の中央に置かれた物体。 それは僕の目を釘付けにした。 頭でっかちな、青いフォルム。 あまりにも懐かしいその姿。 そう、僕が壊したあの―― 「……ドラえもん?」 僕は目を疑った。 まさか……そんな ドラえもんは僕のピカチュウがショートさせてしまい 置き場所に困って廃棄処分に出したはず。 なんでここにあるんだ? 「やぁ、来てくれたかい」 ふと、部屋の奥から白衣の男が現れる。 出木杉だ。 出木杉は話してくれた。 この世界から出る方法を考えていたこと。 そのために、ドラえもんをなおしていたこと。 「そしてもうすぐで、ドラえもんはなおるんだ!」 出木杉が力説する。 「その瞬間にみんなを集めたかったんだけど……そうか、スネ夫君は来てくれないか」 「?みんなって……僕は何も聞いてないぞ?」 「え……あ、ああ忘れてた!ははは」 この野郎。 「さあ、ドラえもん復活まであと10分! ちょっと待ってて――」 出木杉の言葉は、扉の破壊音で途切れた。 さっきの幹部二人だ! こいつらは扉の開け方を知らないのか? 「――は!」 しずかが背中で目覚めた。 「のび太さん、あいつら幹部よ!! きっとあたしを追って」 ごめん、さっきも聞いたよ。しずちゃん。 「おい、お前ら!」 とりあえず僕は声を張り上げる。 「小池さんはどうなったんだ!?」 「ふふふ、あいつならパーやんに凶器攻撃してきて退場になったわ! とにかく、しずかを奪いに来たわよ!」 女の言葉の後、出木杉が不敵な笑みを漏らす。 「残念だったな!もうじき僕らは別の世界へ行くんだ! このロボットの力でなぁ!」 「なら、そのロボットごと破壊してあげるわ!」 「な、なんだってー!?」 出木杉……余計なことを 襲ってきた幹部たち! 狙いはドラえもんの完全破壊! 絶体絶命、どうなる僕ら! と、その時! 天井が破壊され、ボーマンダが現れた。 「な、なんやこれは!?」 「こいつら、まだ仲間がいたのか!」 幹部たちが慌てふためく中、僕は見た。 ボーマンダの背に乗る男を。 「あ、あれは! ガキ大将軍ジャイアンじゃないか!」 僕は歓喜のあまり叫んだ。 「えぇ!?15歳でまだガキ大将なの!?」 そこはつっこまないでよ、しずちゃん。 「よぉ、待たせたな出木杉! 手紙の通り来てやったぜ!」 ジャイアンが振り向く。 「よく来てくれた、武君! とりあえず今からドラえもんを復活させようと思うんだが邪魔者が入った! そこのゴミ二人を抹消しろ!」 「まかされよぉ!」 ジャイアンの攻撃が始まる。 僕の背後で凄まじいバトルが繰り広げられた。 「出木杉、まだなおんないのか?」 「まだだ、ドラえもんの左真ん中のひげが無い!」 「……おい、それ故障中だからいらないぞ」 「な、なに――!?」 「ピッピ、ピカチュウ、プリン、加勢してあげて!」 ビシャァァァ――ン!!! ショォォー――!!! ブジュゥゥ、ブジュゥゥ!!! 「しずちゃん、それのどこがピッピて――うわあぁぁ!!!」 激戦は続く。 「……やった、やったぞのび太君! ドラえもんの尻尾が見つかった!これで完成だ!」 「パトラッシュ、僕すごく眠いんだ……」 「ドラえもん、起動しろ――!!」 ――タラララッタラ~♪ 「ぼくドラえもん~」 ドラえもん、蘇生完了。 「ドラえもん、この世界から出たいんだ。なんとかしてくれ!」 出木杉は急いで、壊れた『ゲームの世界へ入れる道具』を取り出した。 「……よし、わかった!え~と」 ――タラララッタラ~♪ 「タイムふろしき~。 これでどんな道具もなおっちゃうよ~」 ……ちょっと待て出木杉。 ドラえもんが壊れてても四次元ポケットはなんともなかったんじゃ 「やった!なおったぞ!」 そのまま出木杉はスイッチを押した。 ここはいつもの空き地。 もとの世界へ帰ってきた。 僕らの世界の住人だった人々も、みんな。 この場にいるのは、六人。 チャンピオン、僕、しずか、ガキ大将軍、そして焼け焦げた一角獣。 「ドラえもん、スネ夫が死体だよ!」 「タイムふろしき~」 「れ、あれ?みんなどうしたの?」 みんなの間で、スネ夫がゾンビということは内緒になった。 「どうやらみんなはそれぞれの家に送られたようだね」 「ポケモンの世界も結構楽しかったのになあ」 「僕はもうこりごりだよ~」 5年前のように、笑いの絶えない日常。 帰ってきたんだ! 僕らの生きるべき世界にね! それからの話を少々。 復活した古代文明は某国大統領のラジコンジェットに激突し、墜落したらしい。 どこかの超人たちが集まる大会で、テンパの新チャンピオンが誕生したとか。 また、どっかの戦隊がリーダーの急死により解散した。 そしてある発明家が遺したものが、騒動を巻き起こしたことも。 さらにオシシ仮面の後継者、オカメ仮面が……おっと、国家的秘密でこれ以上わからない。 僕たちはドラえもんの『コンピューターペンシル』を奪い、高校に入った。 みんな別々の高校だけど、心はいつも繋がっている。 いつまでも、友達さ! 完 戻る
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前へ 周囲には数軒の民家、それだけしかない小さな町。 その町の名前は『フタバタウン』俺は今この町に居た。 この町を訪れた理由、それは近辺にある『シンジ湖』に用があるからだ。 そこにはエムリット、俺たちを助けてくれたポケモンが居る。 もう三日も前の話か。だが俺はあの時の出来事は永遠に忘れることは無いだろう。 俺たち目掛けて落下してくる巨大な岩石―――のび太達が悲鳴を上げる。 あの時はもう『死』を覚悟した。 岩石が命中したその時、激しい閃光が俺を包む――― 気がついたときは、カンナギシティに立ち尽くしていた。 周囲には、のび太、ジャイアン、スネオ。 三人も目の前で起こった現象に呆然としているようだ。 一体……何が起こったんだ? とりあえず助かった。思わず気が抜けて座り込んでしまった。 するとエムリットが、俺の首周りを浮遊していた。 その顔には明らかに疲労の色が見える。 この時俺は悟った。エムリットが俺達を助けてくれたことを――― しばらくしてシロナがやってきた。それと同時にもうエムリットが居ないことに気づく。 最初はかなり落ち込んだ顔をしていたが、俺達の姿を見た時 先ほどとは打って変わって、明るい表情へと変化した。 俺たちが生存していたのが嬉しかったのだろう。 その後、夜にシロナの家で食事を済ませた。 静香もその時には元に戻っており、俺の姿を見た時は驚いていたが 事情を説明すると、俺のことを受け入れてくれた。 その時に出木杉は来ないのが不思議になって、のび太に聞いたら 『出木杉とは連絡が取れなかった』と言っていた。 キッサキシティでは俺を襲ってきたが、たまたまその場に居たのだろうか……? 皆がシロナの家に宿泊して行くと言ったので、俺も宿泊していった。 いつも一人で寝ていたから、その時の夜は何か不思議な気持ちだった。 翌朝、俺は一番早く起床した。理由は誰にも気づかれずこの家を立ち去るためだ。 昨日まで敵だった奴が、一緒に食事をして、寝床につく。 なにかそれが恥ずかしかった。 足音を立てず玄関まで行く。その時背後にシロナが現れた。 何か言われると思ったが、ニコッと微笑みこう告げた。 『困ったことがあったら、私のところに来なさい』 と、この時もまた不思議な気持ちがした。 そして、俺はシロナの家の扉を開けた。 その後、数日間色々な所を歩き回っていた。 四天王に挑戦する権利は得ていたが、このまま勝利できるほど甘い場所ではない。 そう感じた俺はポケモン達の、そして自分自身の修行を始めた。 ポケモンリーグ―――それも突破せねばならない関門だが それ以上に突破……いや崩壊させねばならない組織があった。 そう……『ギンガ団』 自分の行いに対する償い、自分に過去にけじめをつけるため……何が俺を駆り立てるかは分からない。 だがやらなければならない、そんな気がした。 ―――だが、やる前にもう一つやることはあった。 エムリットに礼を言いに行く。 気がついたときはエムリットは居なくなっていて、、礼の一つすら言えなかった。 所謂命の恩人に、何も言えないのは俺のポリシーに反する。 そんな思いで、今日はここに訪れたのだ。 ―――シンジ湖 全体に茂る若草、所々に咲き乱れ原っぱを明るい雰囲気へと変化させる花。底が見えるほど奇麗な湖。 そして、湖面に不自然に浮かび上がる小さな洞窟。 心が洗い流されるような景色だったが、何故か不快感が浮かび上がる。 昔から、湖など水辺は好きになれない。 なぜ好きになれないのか、不思議に思った。 くだらない思想はさておき、前のリッシ湖と同じ考えで行くと、あそこにエムリットは居る。 そう確信した俺は、ラグラージに乗って空洞まで辿り着いた。 空洞の中に入る。中は静寂に包まれていた。 一歩一歩と進んでいく。 『抵抗するな!』 突然静寂は切裂かれる。それと同時に俺は走った。 エムリットに危機が迫っている。そう直感した俺はモンスターボールを投げた。 「クロバット、行け!」 ボールからクロバットを投げる。クロバットの素早さなら間に合う。 予想通り、誰かの短い悲鳴が俺の耳に飛び込んできた。 『なにをしているんだ!?』 大声を上げ、倒れている人間を睨みつける。 この時俺は目を疑った。 倒れていた人物それは―――出木杉英才だった。 「お前………」 出木杉は目を逸らす。その時エムリットは出木杉から逃げ出し、空洞の中から脱出した。 「あ、待て!」 出木杉は手を伸ばすがもう遅い、既にこの空洞内にエムリットは居なかった。 「……なぜエムリットを捕らえようとしたか説明してもらおうか?」 俺は出木杉の退路を封じる位置に立つ。 「そうは行かないよ……僕にはやらなきゃいけないことがあるからね!」 モンスターボールを構える出木杉、そういうことか。 俺はクロバットを一歩前進させる。 「行け、ムクホーク!」 モンスターボールが放物線描いて飛んでいく。 それは俺とクロバットの居る僅かな隙間で停止し、光りだす。 中からはムクホークが姿を現した。 「うわっ!」 思わず尻餅をつく。ムクホークに威嚇されてしまったのだ。 すると出木杉はムクホークに飛び乗った。 「じゃあね、またいつか会おう」 そのままムクホークは加速し、飛び去っていった。 その光景を呆然と見続ける俺。 あいつ上手い……ボールの状態だと小さいが、出てくればそれなりの大きさになる。 それでスペースを圧迫されたうえ、威嚇を受けて俺は尻餅をついてしまったのだ。 ……どうやら、もう戦いは始まっていたようだな。 ナナシ ルカリオLv57、クロバットLv54、ロトムLv53、 ラグラージLv55、グレイシアLv53 翌日、俺はカンナギシティを訪れた。 シロナの家を訪問すると、玄関に何足か小さな靴が乱雑に放置されていた。 まさかとは思ったが、シロナに案内された部屋にはやはりのび太達が居た。 しかし、どことなく空気が重い。 「暇だから僕らに会いに来た……ってわけじゃないみたいだね」 どうやら……そっちでも何かあったみたいだな。 少し話し合い、俺たちはお互いに知っている情報を話し、整理することにした。 俺は、出木杉がエムリットを誘拐しようとしていたことを皆に話した。 皆も驚いた表情をしていた。まるで信じられないと。 俺自身も未だに信じられないところがある。あの真面目な奴が…… 「次は僕らが見た出来事を話してもいい?」 「あぁ…聞かせてくれ」 のび太の話……それも信じられない出来事だった。 シンオウの大都市の大量のギンガ団員が現れて、トレーナーを襲撃していたというものだった。 その場に居合わせたのび太達は、周囲のトレーナーと協力し何とか追い払うことができたようだ。 だがいつまた襲撃されるか分からない。その事実に皆黙ってしまった。 「どうやらギンガ団が本格的に活動を始めたようね、ナナシ君はなんか聞いてない?」 シロナがそう尋ねる。 「何も聞いてないな。だが町を襲うほどの武力行使に出たのは初めてだな…… おそらくギンガ団は、ここ数日間で作戦を大幅に変更したのだと思う」 力や権力を利用するのを父さんは嫌悪しており、そんなことをすること今までに無かった。 だが今は違う……向こうも情けやプライドを捨て、野望を果たすために本気になったのだろう。 「分かったわ、その様子だと再び襲撃してくる可能性は高いわね すぐに対応できるように皆で協力しましょう? いい?」 シロナの言うことは間違っていない。数には数で対抗する。俺も賛成だ。 俺が『分かった』と返事をしようとしたその時――― 『僕は嫌だよ!』 皆が声の主に反応して振り向く。声を張り上げたのはスネオだ。 スネオは俺の方をキッと睨み指差す。 『僕は一回こいつに殺されかけた! それに裏切ったふりをして、スパイをしている可能性もある 僕はこいつを信用することはできないんだ!』 自分が悪い、そう分かっていても怒りが込上げてくる事はある。 俺が返しの言葉を言おうとしたとき、ジャイアンの大声が家中に響いた。 「もともとお前が、卑怯な手を使ってナナシのバッジを奪ったのが悪ぃじゃねーか! いちいち細かいこと言うなよ、お互い様だろ?」 「くそっ……なんで僕ばかりが……こいつが仲間に入るなら僕は入らないよ、じゃあね」 スネオはそう言うと走り去っていった。 「なんだよあいつ……」 「いいんだ…結局俺が悪いのは事実だからさ」 不思議と今の気持ちは落ち着いていた。 「……今カンナギの周囲はテンガン山が崩壊したことによって、ポケモン達の気が立ってる もしそんなところに入ったらまずいわね……ひょっとしたら……」 一気に気まずくなる。苦手なんだよな……こういう空気。 「仕方ないわね、探しに行きましょう。私はテンガン山の方を探してくるから のび太君と静香ちゃんはこの辺を、ナナシ君とタケシ君は210番道路の方をお願い」 俺たちは返事をして、シロナの家を出た。 ―――210番道路 霧が立ち込めている。過去にここで出木杉と遭遇したっけな。 ひょっとしたら出木杉は、あの時点で俺の正体を知っていたかもしれないな…… 「なにぼぉっとしてるんだ! 周りにスネオが居ないか探せ!」 「あ…悪い……」 ジャイアンの一喝で俺の思考が途切れ、周りを見渡すのに集中し始めた。 ……が霧のせいで全く見えない。霧払いが使えるポケモンは持ってないしな。 「ナナシ、やっぱりあいつの言葉気にしてるのか?」 気にしてない……そう言えば嘘になる。 未だに頭の中にその言葉は響いている。そうすることでまた一段と暗い気持ちになる。 「大丈夫さ、俺がなんとかしてみせる」 ジャイアンのこの言葉、俺にとっては非常に頼もしいものだった。だが――― 『うわぁあぁぁああぁぁああ!!』 「この声はスネオの……お、おい待てよ!」 他人に頼ってはいけない、自分で自分の罪は償う! 霧のせいで視界が悪く、スネオの詳しい位置までは分からないが 断続的に漏れる悲鳴と、僅かな足音でなんとなく位置は掴める。 「わ、悪かったよ……ちょっとイライラしてたんだ、もうしない、だから許して!」 スネオの姿が見えてくる。あと一歩で崖に転落という状況だ。 そして、スネオを襲っているのはコモルー。頭にこぶが出来ている。 大方スネオが石で蹴って、それがコモルーに命中したのだろう。 『ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』 『クロバット、催眠術だ!』 クロバットを出し、催眠術でコモルーを眠らせる。 これで一段落d――― 『うわぁあ!』 スネオが手を乗せていた足場がを突然崩れ、スネオは崖に転落した。 「スネオぉ!」 俺はスネオの方に手を伸ばす。すると肩が外れるくらいの痛みが俺を襲った。 「ぐぁあ……」 「ナ…ナナシ……」 「絶対手を離すなよ……引き上げるから……」 手に力を込めて引き上げようとするが、一向に上がりそうにない。 それどころから俺も崖の方に引き込まれ始めた。 まずい……このままじゃ……うわっ! 俺の居た足場が崩壊する、それと同時に腕から力が抜けていくのを感じた。 地面に転落しようとしたまさにその時、俺の腕が何者かに掴まれる。 その何者かは軽々俺を引き上げると、声を上げた。 「全く……無茶しやがって……俺様が助けてやらなかったらどうなったか……」 声の主はジャイアン。その額には汗が浮かんでいる。 そうだ、スネオは!? 「安心しろ、気絶してるが大丈夫だ……」 スネオがジャイアンを負ぶっている。助かったのか。 一気に体の熱が抜けていった ――― 「ご苦労様、危機一髪だったみたいね」 シロナが安心した表情で俺たちに声をかける。まだ少々フラフラしてる。 ジャイアンがスネオを負ぶってここまで連れて来たのだ、その体力に感心させられる。 「スネオ君……これからは感情的になって動かないようにね」 諭すようにシロナが喋る。スネオは俯きながら『分かりました』と呟いた。 今俺はソファに腰をかけて寛いでいる。 なんというかやる気がでない。ジャイアンは解散した後『修行だ!』とか言って外に出て行った。 後は知らんな……俺も疲れを癒そう。ギンガ団の襲撃を止めるためにな。 俺が夢の世界の扉を開けようとしたとき、不意に名前を呼ばれ飛び上がる。 名前を呼ばれた方を振り返る。そこにはスネオが居た。 「なにか用か?」 もう寝よう、という時に起こされて少々不機嫌だ。先ほどよりも声が暗い気がする。 「その……悪かったな。コボルバッジのこと……」 不意を突かれた。まさに今の俺の状態だ。 「このバッジは返すよ、自分の実力で挑戦してくる」 スネオが俺に菱形のバッジを押し付けてきた。 「じゃあな」 スネオはそう言うと俺に背を向ける。 「ま、待ってくれ!」 歩こうとしたスネオを静止する。スネオは振り向いた。 「俺もハクタイの森で悪かったな……やりすぎた」 そういえば何だかんだで初めて謝罪したんだな…… スネオは俺の言葉を聞いた後、無言で再び背を向け歩き出した。 その背中は何処と無く勇敢に見えた。 ナナシ ルカリオLv58、クロバットLv55、ロトムLv54、 ラグラージLv56、グレイシアLv54 六時頃、スネオは家に戻ってきた。その右手にコボルバッジを持って。 それに連れられるかの様に静香、のび太、ジャイアンの順で戻ってきた。 「大分俺のポケモン強くなったぜ?」「僕のポケモンだって!」「私もよ」 三人は満足そうな笑みを浮かべている。どれだけ強くなったのだろう? 一度手合わせをしてみたいな……現状で仲間通しの戦いは避けるべきか。 「そういえば私皆のポケモン全員見たこと無かったわね、見せてくれない?」 シロナもいつの間にか部屋に居た。 するとジャイアンが威勢よくモンスターボールを投げた。 「見て腰を抜かすなよ、行けぇ!」 投げたモンスターボールからはドダイトス、カイリキー、サマヨールそしてガブリアスが姿を現した。 「私はこの子達よ!」 静香がボールを投げる。コンテストの癖なのか投げるときにモーションがあった。 出てきたのはエンペルト、サーナイト、ガーディ、アブソルだ。 「出て来い!」 のび太のポケモンは前回戦った時の変化は無かった。だが全体的にレベルが上昇している。 「ふふふ…僕のポケモンも見てみなよ!」 スネオの顔は自信に満ち溢れている。 出てきたのはゴウカザル、トリトドン、テッカニン、ヌケニン、カクレオンだ。 最後に俺は自分のポケモンを出した。 「私の思ってたより皆成長していたのね……感心したわ」 チャンピオンに誉められたのが嬉しいのか、四人は顔を紅潮させている。 「タケシ君は攻撃力を優先、スネオ君はトリッキーなポケモンが多いわね 静香ちゃんは広範囲の突破……のび太君とナナシ君はバランスか……」 シロナがブツブツと何かを言っている。 「私が今度の襲撃の時の作戦を考えておいてあげるから、あなたたちは食事でもしてなさい」 襲撃時の作戦か……こちらの方が圧倒的に兵の数が少ないから 策が非常に重要になってくるな。 とりあえずシロナに任せよう。腹が減った。 今日はカレーか……えぇーと砂糖はどこだ――― 砂糖を取ろうと手を伸ばしたその時、何かが床に落ちる音が聞こえる。続いて金属が落ちる音。 『静香ちゃんっ!?』 のび太が一目散に近寄る。静香は突然椅子から転げ落ちたのだ。 続いてスネオとジャイアンが近寄る。 「また……なのかよ……」 また? そういえば二回倒れたって言ってたな…… しかしこんな急に倒れるなんておかしくないか? だが現実に静香はうなされた表情をして倒れている。 「皆退いて、ベッドに運ぶわ! シロナの気迫に押されて一歩下がる。静香を抱えたシロナは自分の寝室に戻っていった。 のび太達三人と輪を作り雑談する。内容はなぜ静香が倒れるかだ。 「……初めて倒れたのは、キッサキシティでちょうどスズナに勝利したところだよな?」 「うん、次に倒れたのはギンガトバリビルに乗り込む直前だよ」 そして三回目が食事を始めようとしたときだ。 なんらかの行動が、トリガーとなって倒れたってわけじゃ無さそうだな。 「なぁ……一体何で倒れたんだ? 静香ちゃんに何が起こってるのか教えてくれよ!」 「それは僕も知りたいよ、でも分からない、僕らには知る術が無いんだよ」 ギンガ団で、こんな行動を起こしているなんていうのも聞いたことが無い。 初めて倒れたのがキッサキである以上、俺が退団後に実行したって訳は無いしな。 まさか第三者の誰かがやっているのか? この時、出木杉の顔が浮かぶ。まさかあいつが―――? それとも俺の知らない誰かか? 様々な予想が生まれて消えていくが、どこか納得の行かない。上手く行かないそんな感じがした。 「静香ちゃんも安定してきたわ、あなたたちももう寝なさい 明日の早朝に襲撃……ひょっとしたら深夜には来るかもしれないわよ」 ……そうか、目先の敵に捕らわれてはいけない。 敵は他にもたくさん居る。それら全てに対応せねばならないのだ。 皆も納得したのか、部屋の電気を消して布団に潜っていった。 ―――午前零時 ……突然、目が覚めた。 なぜかは分からない、だがしばらく眠れそうに無いな…… 外の空気でも吸ってくるか。 安からか顔で眠っているのび太たちを踏まないように気をつけながら、外に出た。 空は霧がかかっていて薄暗く、星や月は全く見えなかった。 ふぅ……流石に寒い。霧のせいか? 腕を震わせる。遭難した時の寒さに比べたら数段マシだが。 首を回し、手を上に伸ばして体を解す。いい音が鳴った。 仲間……か。悪くは無いな。 トレーナーズスクール時代は、ギンガ団総裁の息子と言う縦書きのせいか 同級生も先生も必要以上は関わろうとせず、いい思い出がまるで無い。 そしてそれはギンガ団時代も同じだ。 結局俺には、今の今まで誰一人仲間と言うものは居なかった。 だが今は違う。色々あったけれども四人の友人が出来た。 俺はこの友人と共に頑張って行きたいと思う。 もうそろそろ戻ろう。そう思ったときだった。 俺の背後に一人の男が現れた。 それはギンガ団総裁であり、俺の父親でもある男―――アカギ。 「なんの用だ!」 咄嗟に身構える。こんな時間帯に遭遇するなんて…… 「まぁ落ち着け、今夜はお前達を襲いに来たわけじゃない。ちょっとした取引をしにきたのだよ」 「取引だと?」 襲撃しに来たわけじゃない。とりあえずこの言葉を聞いて安心する。 だが嘘かもしれない、油断しては駄目だ。 「今お前がギンガ団に戻ってきたら、副総裁の地位と共に伝説のポケモンをいくらか贈呈しよう どうだ? あんなぬるい連中と一緒に居たら永遠に掴むことの出来ない待遇だぞ?」 伝説のポケモンか……確かに操ってみたい気もする、だが――― 『断る』 父さんは顔を歪めるが、俺がこの選択肢を選ぶのはある程度想像していたのか どこか余裕を含んだ表情となっている。 『俺は決めたんだ、のび太たちに最後まで協力するってな だからギンガ団には戻らない、そして全力でギンガ団を叩き潰す!』 拳を前に突き出す。もうギンガ団に未練など無い。 「そうか……ならこちらも全力で貴様らを叩き潰そう そして後悔させてやる、この選択肢を選んだことをな……」 父さんは邪悪な顔を一瞬こちらに向ける。だが怯んだりなどするものか。睨み返してやる。 俺が表情を険しくさせると、父さんは酷薄な笑みを浮かべ、周囲の闇に溶けていった。 ナナシ ルカリオLv58、クロバットLv55、ロトムLv54、 ラグラージLv56、グレイシアLv54 静香 エンペルトLv60、サーナイトLv56、ガーディLv57 アブソルLv55 のび太 カイリューLv57、ライチュウLv54、アゲハントLv48、 ムウマージLv49、エテボースLv53 スネオ ゴウカザルLv57、トリトドンLv55、テッカニンLv50 ヌケニンLv51、カクレオンLv45 ジャイアン ドダイトスLv57、カイリキーLv55、サマヨールLv56 ガブリアスLv60 次へ
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キャラクターファイル目次 富藤 雪香 出典:オリジナル 登場作品:Insanity Destiny Insanity Destiny ロス・イルミナドス教団に雇われていた研究員である富藤博士の娘。 教団によってプラーガを投与されたために、自ら死を選んだ父の敵を討つために単身で調査していた。 偶然避難してきたのび太達や、アシュリーを捜索するため潜入していたレオンと知り合い、行動を共にするようになる。 キャラクターファイル目次
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南極の氷原 テーマ:赤属性 挨拶:外は寒かったでしょう もえるレッドパック No.081 ドラいむ No.084 モー No.087 フレイムゴーレム No.088 キラービー No.091 マー No.105 ウロボロバイパー No.126 ドリアード No.147 モジャティ No.167 やみふくろう ひみつ道具パック パート1 No.186 ビッグライト No.187 SLえんとつ No.189 スモールライト No.193 アタールガン No.194 空気ほう No.199 悪魔のパスポート No.201 チョーダイハンド No.208 桃太郎印のきびだんご No.211 時限バカ弾 No.213 コンク・フード No.216 お医者さんカバン No.219 しかえし伝票 No.220 おもちゃの兵隊 No.222 ガンじょう No.238 そくせき岩のもと キャラクターパック パート1 No.001 なまけもののび太 No.002 くうそうずきなのび太 No.005 のび太のひるね No.007 たのもしいドラえもん、 No.019 スネ夫のじまん No.025 やさしいしずか No.034 ちからをためる悪魔 No.035 悪魔のいかずち シングルカード No.002 くうそうずきなのび太 No.005 のび太のひるね No.056 ほのおのこぶし No.087 フレイムゴーレム No.223 デンデンハウス No.057 ふくしゅうのわな No.088 キラービー No.211 時限バカ弾 No.091 マー No.225 ショックガン 帰らずの原 テーマ:黄属性 挨拶:ここへ来るまでに迷いませんでした? ほんわかイエローパック No.062 しのびよる手 No.063 いやしのつるぎ No.067 てっぺきのたて No.071 つきぬけるやり No.076 ひきさくつめ No.082 ひのたまご No.103 デボコ No.107 デメニア No.108 ブロッキューブ No.109 ほおずきぼうず No.112 マーマリア No.130 あくまのもん No.151 あやかしこうもり No.166 ネズソルジャー ひみつ道具パック パート2 No.190 ガリバートンネル No.195 ペンシル・ミサイル No.197 ころばし屋 No.205 ひい木 No.207 くろうみそ No.209 Yロウ No.212 ひらりマント No.217 元気の出る爆弾 No.222 ガンじょう No.223 デンデンハウス No.224 くすぐりノミ No.230 とりよせバッグ No.239 ドンブラ粉 No.240 山びこ山 No.241 ペコペコバッタ キャラクターパック パート2 No.008 デレデレドラえもん No.011 ドラえもん大あわて No.014 ジャイアンの友じょう No.017 おうぼうなジャイアン No.020 スネ夫のしゅみ No.026 ロマンチストなしずか No.036 悪魔のやいば No.037 悪魔のねんりき シングルカード 魔獣の山 テーマ:緑属性 挨拶:魔獣に襲われたりしませんでした? やすらぎグリーンパック No.059 きんだんのちから No.064 わなやぶりのつるぎ No.068 いましめのいかづち No.072 あれくるうたつまき No.077 わきでる魔力 No.089 ゴーズ No.110 ウッキー No.127 フェアリーパピヨン No.129 バラバラ No.130 あくまのもん No.131 マウンテントータス No.133 こんじょうだいこん No.149 キックバッタ No.175 まかいのハイエナ ひみつ道具パック パート3 No.188 ムードもりあげ楽団 No.191 ペタンコアイロン No.197 ころばし屋 No.204 ばっ金箱 No.214 ミニドラえもん No.217 元気の出る爆弾 No.221 ハンディキャップ No.222 ガンじょう No.225 ショックガン No.228 わすれろ草 No.229 カムカムキャット No.234 バショー扇 No.236 月光とう No.242 そっくり銅像キット No.245 かぜうつし機 キャラクターパック パート3 No.003 泣き虫のび太 No.009 ドラえもんのポケット No.015 ガキ大将ジャイアン No.020 スネ夫のしゅみ No.023 スネ夫のわるだくみ No.027 魔法がつかえるしずか No.038 けっかいをはる悪魔 No.039 悪魔のゆうわく 溶岩の川 テーマ:青属性 挨拶:お客さんアセびっしょりですよ いだてんブルーパック No.060 もえさかるほのお No.065 たてこわしのつるぎ No.073 ねらいうちのや No.074 ちえのふういん No.078 のろいの目 No.090 ジン No.111 ユニコーン No.134 ポイズンフロッグ No.146 ふしぎなけむり No.150 イナズマキリン No.152 キラーウルフ No.153 かみそりとかげ No.155 ウィンドビートル No.176 ウィングウルフ ひみつ道具パック パート4 No.191 ペタンコアイロン No.192 ビョードーばくだん No.198 のろいのカメラ No.210 まあまあ棒 No.212 ひらりマント No.218 万病薬 No.224 くすぐりノミ No.233 かたづけラッカー No.235 エスパーぼうし No.237 夜ランプ No.238 そくせき岩のもと No.242 そっくり銅像キット No.243 いないいないシャワー No.244 復原光線 No.245 かぜうつし機 キャラクターパック パート4 No.004 ガンファイターのび太 No.010 ドラえもんとドラやき No.016 ジャイアンと母ちゃん No.021 スネ夫のコレクション No.028 しずかの思いやり No.029 しずかのおやつ No.040 悪魔のかくしだま No.041 ちからをうばう悪魔 大魔王の城 テーマ:紫属性 挨拶:ようやく許しが出たので城に店を開くことができました どすこいパープルパック No.069 てっぺきのしろ No.070 わきでるいのち No.075 つるぎのまい No.079 ぜつぼうの新月 No.080 のろいのかお No.135 ウッディー No.156 いっかくうお No.169 クモイダー No.171 コブラングル No.174 ムカデロン No.177 まかいのもうじゅう ひみつ道具パック パート5 No.187 SLえんとつ No.194 空気ほう No.195 ペンシル・ミサイル No.196 無敵砲台 No.201 チョーダイハンド No.202 自動買いとり機 No.203 税金鳥 No.208 桃太郎印のきびだんご No.215 人生やりなおし機 No.223 デンデンハウス No.227 ハッスルネジ巻き No.230 とりよせバッグ No.231 タイムトリモチ No.240 山びこ山 No.243 いないいないシャワー キャラクターパック パート5 No.005 のび太のひるね No.011 ドラえもん大あわて No.017 おうぼうなジャイアン No.023 スネ夫のわるだくみ No.029 しずかのおやつ No.042 よくばりな悪魔 No.043 悪魔のいびき No.247 たよりになるドラミ No.248 ドラミとメロンパン 宇宙(二周目以降限定) テーマ:珍しいカード 挨拶:こんなところまでよく来てくださいました きらめきレインボーパック No.059 きんだんのちから No.060 もえさかるほのお No.064 わなやぶりのつるぎ No.065 たてこわしのつるぎ No.069 てっぺきのしろ No.070 わきでるいのち No.074 ちえのふういん No.075 つるぎのまい No.079 ぜつぼうの新月 No.080 のろいのかお No.096 ミー No.097 くりドラいむ No.098 ウッドゴーレム No.099 バッファロード No.115 ツチノコ No.117 メガネザール No.118 ダークキューブ No.119 いがぱち No.120 ヨーガン No.136 マンドラゴラ No.138 べにきのこのこ No.139 レプラコーン No.140 サンダーフラワー No.141 ギラギラ No.157 トリックケロッピ No.159 アーマービートル No.160 ドッタバッタ No.161 ダークグリフォン No.162 シンゲツキリン No.178 まかいのにんぎょ No.180 ネズレンジャー No.181 ネズエンペラー No.182 オロロン No.183 ナイトメア ひみつ道具パック パート6 No.198 のろいのカメラ No.200 どくさいスイッチ No.206 呼びつけブザー No.212 ひらりマント No.214 ミニドラえもん No.215 人生やりなおし機 No.222 ガンじょう No.225 ショックガン No.226 ゴルゴンの首 No.230 とりよせバッグ No.231 タイムトリモチ No.232 タイムふろしき No.234 バショー扇 No.236 月光とう No.239 ドンブラ粉 キャラクターパック パート6 No.006 たちむかうのび太 No.012 ドラえもんとネズミ No.018 ジャイアンリサイタル No.024 ナルシストなスネ夫 No.030 おフロずきなしずか No.031 美夜子のちょう魔法 No.032 けんをふるう美夜子 No.249 ドラミとゴキブリ シングルカード -シングルカード No.044 みがまえるタウロス No.046 ウィッチのくろまほう No.048 きがつよいシータ No.050 イーブルリサイタル No.052 じゃあくなメジューサ No.075 つるぎのまい No.080 のろいのかお No.115 ツチノコ No.157 トリックケロッピ No.178 まかいのにんぎょ No.054 魔界の王デマオン No.055 デマオンのいかり
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無理のないバイオⅡ? 制作者:125氏 制作ツール:RPGツクール2000 概要 無理のないバイオ?(Ⅰ)の続編。(本家のびハザの続編ではない。本家のびハザの続編をプレイしたい方は本家のびハザ2をプレイしてください。) ストーリーのほとんどの内容は原作バイオ3を基盤とされているが、随所に変更が見られる。 倉庫の張り紙を調べることで難易度が調節可能。 本家・ETからの変更点 のび太と聖奈以外の主要キャラクターが画面上には登場しない。 ハンターγが新たに追加されている(高難易度版のみ)。 難易度が強化された(高難易度版のみ)。 その他 高難易度版は多数の要素が追加されていたものの、作者が高難易度版のデータを紛失してしまったために旧無印版ベースの更新が一度されている。そのため、無印版は更新日時が後になっているにもかかわらず、内容的には高難易度版よりも追加要素が少なくなってしまっている。本家からの変更箇所を楽しみたいなら、高難易度版のプレイを推奨。 無理のないバイオⅠ をベストエンドでクリアしてからプレイすることをオススメします。
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前へ 異形の怪物は十の目でスネ夫を睨む。 スネ夫は殺気を感じ、ボールに手をかけるが、 「待って!」 しずかの声が入る。「スネ夫さんは先に行って」 スネ夫は耳を疑い、しずかを見つめる。 「な、何言ってるんだよ、しずちゃん! こんな奴の相手なんか」 「大丈夫、策はあるの」 しずかの台詞は自信に溢れていた。 スネ夫はますます青い顔になる。 (しずちゃんをここに残していいのかな。大丈夫って言ってるし。 ……いや! ぼくだって男だぞ! そんなことできるわけ) ギラリ、と怪物の眼光がスネ夫を射る。 その瞬間、スネ夫は決心した。 「しずちゃん、任せた!」 スネ夫は意気揚々と怪物の股をくぐる。 怪物が奇声をあげ、嘴が伸びるが―― 「てっぺき!」 しずかの繰り出したポケモンが、体を強固して嘴を止める。 怪物に動揺の感が走る。 それはスネ夫も同じだった。 「しずちゃん、そのポケモンは!?」 「ええ、道中で仲間になったの」 しずかの仲間はてっぺきを解く。 象徴的な大きな口――いや、それは角が変形したもの。 それはクチートだ。 「さあ、行って! スネ夫さん」 そう言われるが速いか、スネ夫は階段を駆け上った。 スネ夫は二階に着く。 廊下は小奇麗で、壁の白さが際立つ。 赤い絨毯は高級感を漂わせた。 スネ夫は一先ず呼吸を整える。 (さて、過ぎたことは考えるな。スネツグを探さないと) そう、スネ夫の目的はスネツグの奪還。 実を言うとジャイアンたちより先にスネツグを見つけた場合、 二人で脱出しようと考えていた。 スネ夫はにやりとする。 (一人になれたのは都合がいいや。これなら脱出もより簡単になる) スネ夫は自分の計画に酔いしれながら、通路を進んだ。 ところが、脇の扉から突然、意外な人物が飛び出す。 スネ夫は目を見開いた。 「どういうこと?」 しずかは崩れ落ちる怪物を尻目に、その人物を見た。 その人物はスネ夫と入れ違いに、部屋に入ってきたのだ。 「なに、こいつさ」 その人物は指を鳴らす。 すると、怪物のそばの空気が揺らぎ、ポケモンが姿を現した。 ゴースだ。 「僕のポケモンのさいみんじゅつで眠ってもらったのさ」 「そんなことをきいているんじゃないわ!」 しずかが語調を強める。「あなたがどうしてこっちに来たのかってことよ! 出木杉さん!」 その人物、出木杉は肩を竦める。 「ああ、そんなことか。簡単だよ」 しずかの前に、ぬっとゴースが現れる。 「あなた、約束したわよね。あたしには手を出さないって」 しずかが問いただす。 「安心しろ。ゴースに手なんかないから」 しずかの反論より速く、ゴースのさいみんじゅつ。 しずかはその場に崩れた。 「スネキチじゃないか!」 スネ夫は絶句した。 真っ暗。 体の感覚は無い。 周りには何も見えず、どこが上やら下やら…… 突然、視界が晴れてきた。 ぼんやりと、ゆっくりと、光が広がる。 緑色の――海? 時々泡が視界に入る。 《見えるか……》 言葉が伝わってきた。 言われたのではなく、聞いたのでもなく、ただ伝わってきた。 テレパシーとでも言うのだろうか? 《私の姿が見えるか……》 (……誰だ?) 《私の姿が》 (……誰なんだ!?姿を見せ) 《少し待て》 言葉は短い。 でも、重かった。 一気に心の底に落ちる言葉は、深く、冷たく――それでいて哀れだった。 視野が変わる。 牢獄のようだ。 鉄格子の中は小窓から差し込む光によって何とか見える。 ベッドと、その脇に黄色いポケモン。 ベッドの中には誰かいる。 そう、誰かが。 《……こいつだ》 言葉が静かに伝わってくる。 《少年。ベッドの中のこいつを殺せ》 (な!?……何で!?) 《いいから約束しろ》 (……いやだ) 何故かそう伝えていた。 ベッドの中の誰か。 それは殺してはいけない誰か。 《歯向かうのか?》 (ああ、そうだ) 視界が再びぼやける。 また、緑色の海。 《私の姿が見えるか》 何度かきいた質問だ。 だけど、今度は違う。 姿が見える。緑色の海の中に。 そいつの目は閉じていて、でも意識は恐ろしく鋭く、そして…… 「ジャイアン!!」 スネ夫の声が、ジャイアンの耳を貫く。 ジャイアンは目を白黒させ、辺りを見回した。 「あれ……あいつは?」 「あいつって?」 スネ夫が首を傾げる。 「ほら、緑色の海の中に」 スネ夫は吹き出した。 「ジャイアン、海は青いよ」「いや、だけどさっきまでは」「夢でも見ていたんじゃないの?」 ジャイアンの血液は急流により一気に頭に上る。 「何だと!?このやろ……あれ?」 ジャイアンは何故か動かない自分の体を見た。 縄で縛られている。 「あれ、俺どうして縄なんかに……というか」 ジャイアンはもう一度辺りを見渡し、スネ夫に焦点を合わせた。 「ここどこだ?」 スネ夫は呆れたようにため息を突いた。 「ジャイアン、君こそ行方不明になるまでどこにいたんだい?」 ジャイアンは首を傾げ、そして「あぁ」と思い出した。 ジャイ子と話している最中、後ろから殴られ、気を失った事を。 スネ夫は話し始めた。 いなくなったジャイアン、ジャイ子、スズナ、スネツグ。 フスリの振興が民衆を使い、仲間たちを捕らえ始めたこと。 スネ夫としずか、出木杉とドラえもん、のび太とハヤトに別れ、捜索を始めたこと。 そしてスネ夫がしずかと別れ、スネツグに出会ったこと。 「だからこうしてジャイアンのいる牢屋がわかったんだ」 ジャイアンは押し寄せる情報の大所帯を何とか整理する。 「じゃあ、ここは牢屋ってことか……俺はどうして、誰に襲われたんだ?」 「覚えてないの?」 明らかにスネ夫の期待していない答えを、ジャイアンはする。 「ああ、覚えてない」 スネ夫はがっくりと肩を落とす。 「じゃあ、いったい誰が」 「それは……」 牢屋の入り口で、ガチャリと音がする。 施錠の音が。 ジャイアン、スネ夫は息を呑み、振り向く。 格子の向こうに、スネ夫の弟、スネツグがいた。 「僕さ」 スネツグは口端を上げる。 「どういうことだ?スネツグ」 スネ夫は静かに質問した。 「言ったとおりだよ、兄さん」 スネツグは腹黒い笑みを浮かべ、話し出す。 「僕がジャイアンを気絶させた。 ジャイ子とはもともとグルだった。 だから、ジャイ子がジャイアンの隙を作り、僕が襲った。 詳しくは言えないが、僕らの任務は兄さんらを捕らえることだ。 今頃兄さんの仲間たちも僕らの仲間に追い詰められているだろうね。 まあ兎に角、僕の任務は遂行したんだ。 僕は行くけど、恨んだりとかしないでね。アハハ」 (流石スネ夫の弟、話が長い) ジャイアンがぼんやりそんなことを考えてる間に、 スネツグは鍵を指で回しながら去ろうとした。 「……もういいよ」 スネ夫がぼそっと呟く。 スネツグが振り返る。 「うん?今何かいt――」 スネツグの指先を何かが掠める。 スネツグはハッと指を見る。 「あっ!」 鍵が消えていた。 「……ムウマ」 スネ夫が〔弟より数段高く〕口端を吊り上げる。 ムウマが格子の向こうで、得意そうに鍵を持っていた。 「くそっ、ポケモンを外に残しておいたのか」 スネツグが悪態をつく。 ムウマが鍵を開け、スネ夫が出て行く。 「ふ、たとえ兄さんでも僕は負け」「行け、ドガース!」 スネツグの話を遮って繰り出されたドガースは、 スネツグの愚痴を無視して煙を撒き散らす。 「ゲホッ……だがこんなえんまく、晴れるのを待てばすぐに」 「残念だったな。これはどくガスさ!」 スネ夫はそう吐き捨て、牢屋を向く。 「さ、ジャイアン速く」「させるかぁ!!」 スネツグの声が響き、何かが起動する。 スネ夫の目の前で、何かがせりあがった。 「うぉ!?うぅおおぉぉぉ……」 ジャイアンの叫びがだんだんと小さくなる。 「ジャイアン!?」(何だこの壁。一体どこから飛び出して、飛び出して……) スネ夫ははたと気づく。 「これは、床ごと上がっているのか!」 「その通り!!」スネツグがガスの中から叫ぶ。 「僕が……ゲホ……今押したのはゆ、床を……グホッガバァぁ……ハァハァ 押し上げるス、スイッチだったん、がハァ!……だよ」 「よし、ジャイアンは二階に行ったんだな。急がなきゃ」 実弟の命がけの言葉には耳を貸さず、スネ夫は階段を求めて駆け出した。 「……えんまくと思わせてどくガスを張り、僕を完全に無視するとは…… さすが兄さん。やることがちが……」 スネツグはその場で倒れた。 フスリの郊外―― 「……あ、いたよ」 のび太はエアームドの上から指差す。 一人用のテントが、小高い丘にぽつんと建っていた。 「どうやらあれみたいだな」 のび太の後ろからハヤトが顔を出す。 「やれやれ、町中で民衆に追いかけられて冷や汗かいた」 ハヤトはほっとため息をつく。 「もっと早く気づくべきだったね。『仲間なら、町中にいると捕まってしまう』って」 ‘全くだ’とでも言うようにムックルが一声鳴いた。 やがてエアームドはテントの周囲を旋回しながら降下を 「こごえるかぜ」 突如どこからか指示が聞こえてくる。 「よけろ、エアームド!」 ハヤトは指示したが、冷風は既にエアームドを捕らえていた。 苦しそうな声を上げるエアームド。 速度は急激に落ちていく。 のび太とハヤトはエアームドから飛び降りた。 「もどれ、エアームド!」 エアームドが墜落する寸前、ハヤトはボールに収めた。 「出てきてもらおうか」 ハヤトがテントに向かって言う。 だが 「って!!」 飛んできた氷の塊とハヤトの頭が鈍い音を奏でる。 「バカね。こっちよ」 ハヤトの背後の岩陰から、スズナとユキカブリが現れた。 「っこのやろ」「待ってよ、ハヤト」 いきり立つハヤトをのび太が抑える。 のび太はハヤトの前に出る。 「スズナさん。僕らと一緒に来てくれない?」「どこへ?」 「フスリの振興っていう、大きなビルへ」「なんで?」「え、えーと……」 のび太、ハヤトにバトンタッチ。 「兎に角、お主の連れだった武殿がさらわれたのだ。 フスリの振興にいるかもしれない。だから俺たちは探している。 で、お主について来て、一緒に武殿を探してほしい」 スズナは最初こそ驚いた素振りを見せたものの、無表情を通す。 「だいたい、わかったわ。 でもあたしはいかない」 ハヤトは首を傾げる。「どうしてだ?」 「どうしてもよ。どうせあたしは武とは関係無いんだもの。このまま故郷に帰るわ」 「……いや、関係無いことは無いであろう。 少なくとも旅の間は一緒にいたはず。助け合ってもよいではないか。 それとも何か助けにいけない事情でも」 「うるさいわね!!行かないって言ってるんだからそれでいいでしょ!」 スズナに怒鳴られ、ハヤトはカチンとくる。 「ずいぶん冷たいんだな。……やはりこおりタイプのポケモン使いだからか」 「……どういうこと?」 「なに、ひこうタイプのジムで代々伝えられている言葉だ。 『こおりタイプのポケモントレーナーにろくな人間はいない』ってな!」 その言葉にスズナは反応した。 もっとも、ハヤトとは正反対だったが。 「あら、たまたまひこうにこおりがよく効くだけじゃない。言いがかりもいいところね!」 「だが実際そうではないか」ハヤトは食って掛かる。 「初めて会った時だ。貴様、このムックルを思いっきり蔑んでみたな! やはりポケモンを蔑むとはろくなトレーナーのすることじゃ」 「別にどんな目で見ててもいいじゃない! そんなんで人間性判断されたんじゃたまったもんじゃ」 「ほう、じゃあ蔑んだのは認めるんだな!えぇ!」 「雑魚を雑魚として見て何がわるいのよ!!」 「あー!!貴様、ムックルを愚弄したな!!愚弄したな!! もう許さねぇ。ムックルの威厳の仇をとってやる!」 「やってみなさいよ!ひこうタイプごときで!」 ハヤトがボールに手を伸ばしたが、 「ちょ、ちょっと待って!!」 のび太の必死の制止が、二人の間に入る。 「僕らの目的はジャイアンたちを救うことだよ!! 今争っている場合じゃないよ!!」 のび太の叫びで、喧騒はようやくおさまる。 のび太はほっと息をつき、スズナを向く。 「スズナさん。僕らはジャイアンを救わなきゃならない。 そして、それにはあなたの力が必要なんです」 スズナは顔を背けながら頷く。 「わかったわよ。行ってあげる」 のび太は振り返り、ハヤトを向く。 「さ、ハヤト。行くよ。みんなのところへ」 「だが……あの女はムックルを」 呟くハヤトを無視してのび太はハヤトのボールを掴み、エアームドを出す。 「フスリの振興」最上階―― 仮面を被った少年は椅子にもたれ掛かる。 「それで、奴らは?」 少年は気だるそうにモニターに言う。 モニターに映るのはサカキだ。 「現在、しずかという少女一人。 また、スネツグはやられ、ジャイアンは今クリスチーネの所にいます」 「そうか……スネツグめ。やはり年下は信用できねえ。 だが、しずかは捕まったか」 少年はその事実を誇らしそうに思った。 「今でも信じられないよ。 僕の側に出木杉君がついているなんて」 実を言うと、しずかは少年にとって一番やっかいな相手だった。 実力は定かでないが、旅に出た四人の中で知力はずば抜けている。 だが、そのしずかももはや手中に収めた。 出木杉の手によって。 「ところで、マツバの計画はまだか?」 少年は話題をかえる。 「ええ。どうやら急いで充填を終わらせたため不備があるようです」 「ふん。まあしかたあるまい。 ……だが、あれがあれば僕は……ふふ」 少年は狂喜して高笑いした。 少年の思い通りに進んでいる。 ここまでは。 そして、もうすぐ思惑は覆る。 ジャイアンは再び格子の中にいた。 どうやら二階の牢屋に着いたらしい。 初めはポカンとしていたジャイアンも、自分の状況を把握した。 そして、牢屋の前に佇む姿も認識した。 「ジャイ子……」 ジャイアンは力なく呟いた。 ジャイ子はジャイアンを一瞥し、再び目を逸らす。 「おい、ジャイ子!きこえているんだろ!? どうしてこんなことするんだ?」 「お兄ちゃんには関係ないことよ」 ジャイ子は冷たく言い放つ。 「関係ない……そんなことあるもんか!!」 ジャイアンは必死で訴える。「ジャイ子の悩みは俺の悩みだ」 ジャイ子はひどく疲れたようにため息をつく。 「もういいの。お兄ちゃんなんて。 ……アタシはあの方についていくことを決めたの」 「誰だ、あの方って?」 ジャイアンが話を誘いかける。 「ふふ、お兄ちゃんも知っているはずよ」 ジャイ子はゆっくりと顔をあげ、笑みを浮かべながらジャイアンを見る。 一瞬兄妹は見つめ合った。 ジャイ子から、その名が上げられる。 「あの方、そう、アタシの思いの人。 この世界にも来ているのよ。 茂手モテ夫様がね!!」 「……言いやがったな、あの女」 少年はモニターで事を見ていた。 ジャイ子が簡単に乗せられて、話してしまった。 「もうこの仮面も意味はないな」 少年はそう言って仮面を外す。 茂手モテ夫が不服そうに顔を現した。 「ふん。使えない女だ」 モテ夫は舌打ちして仮面を回す。 「サカキ、あとどれくらいで完成する?」 モテ夫の後ろの人物から返事がくる。 「マツバからの連絡はまだです」 「……仕方あるまい。まだ待っておくか」 モテ夫は不満げに言い残す。 ――この時振り返っていれば、モテ夫は不幸を免れたかもしれない―― モテ夫の後ろで、サカキはこっそりとポケモンを出す。 異常なまでに小さいコラッタだ。 サカキはコラッタにメールを〔ほとんどコラッタの背中一面に〕つける。 コラッタは音も無くサカキから飛び降り、部屋を出て行った。 「……誰だっけ?それ」 冗談ではない。ジャイアンは純粋にきいた。 もちろん、ジャイ子は気に食わなかったようだ。 「へえ、覚えてないの」 ジャイ子はそれだけ言うとジャイアンから目をそむけた。 ジャイアンはあわてて言い繕う。 「わ、悪かったよ。ジャイ子。 とにかくそのモテ郎ってのが」「モテ夫よ!」「そうか、その……そいつがお前を」 「黙って!」 ジャイ子は一喝する。 ジャイアンは不意をつかれ、きょとんとするが、すぐに原因がわかる。 階段を駆け上る音が聞こえる。 誰かが上ってくる。階段から。 ジャイ子は立ち上がり、牢屋の前に立つ。 ジャイ子の正面には通路。その先には階段。 この階は非常に単純なつくりだ。 階段から、人物が現れる。 「……ここは、牢屋の階なのかい?」 スネ夫は辺りを見渡しながら言う。 「よくきたわね。お兄ちゃんを救いに」 ジャイ子は仁王立ちしながら言う。 スネ夫は呼吸を落ち着かせ、笑ってみせた。 「ああ、仕方ないさ。仲間だから」 ジャイ子は顔色を変えず、話題を変えた。 「アタシがここにいることに疑問を感じないの?」 「ん?なーに、僕の弟がべらべらと喋ってくれたんでね。 君が僕らの敵だってことも。 そうそう、ついでにわかったこともあるんだ」 「へぇ、どんなことを?」 ジャイ子は試すようにきいてきた。 「推測だけど。旅立ちの日にマスターボールを盗んだのは出木杉とドラえもん。 君やスネツグのボールは偽物だ。 さっき、いったん引き戻してスネツグのボールを確かめたんだ」 スネ夫は『まだどくガスが残っているかもしれない』という恐怖心から息を止めてスネツグの元へ戻った。 だから急いで階段を上ってきたのだ。 「あいつのボールは、本当になんでも無かった。 ただの紫色に塗った空のモンスターボールだった。 おかしかったんだ。ジャイアンを見張るなら如何なる場合でもポケモンを出しておいたほうが効率いい。 なのにスネツグは生身でいた。 なんでか……答えは簡単。ポケモンを持っていないから。 スネツグは誰かに招待されたんだ。 そして君は彼の仲間。君も招待された人物。 きいていいかい?君はポケモンを持っているのか?」 スネ夫は鋭く問う。 「すごい推理ね」 ジャイ子はそれだけ言った。 「でも、ちょっと違う。 アタシは招待客なんかじゃないわ。 ちゃんとあの方におつきして来たのよ。 だから……アタシはもらったの」 ジャイ子はベルトに手を伸ばす。 モンスターボールだ。 「あの方にもらったのよ。 自分のポケモンをね」 ジャイ子は勝機を悟ったように語る。 「さあ、あなたのポケモンはここまで来るのにかなり疲れているはず。 あなたに勝ち目は無いわ」 「さぁて、どうかな」スネ夫ははぐらかす。 「僕がものすごく運がよくて、体力を温存しているかもしれない。 逆に危険なのは君じゃないのかい?ポケモンは一体だけのようだし」 ジャイ子は一瞬歯を食いしばったが、すぐに笑みを浮かべる。 「どうかしら?このポケモンがどれほど強いかわからないわよ」 「この世界はゲームと違ってレベルがわからない。 強さなんてそう簡単にわかるものじゃないよ」 スネ夫の言葉にジャイ子は反論しようとした。 その時だった。 岩が、ジャイ子の肩を掠めて落ちてくる。 瞬時に青ざめるジャイ子。 それはただ、命の危険を感じたからだった。 だが 「ムウマ!!」 スネ夫が目を見開いて叫ぶ。 ジャイ子は振り返り、宙に浮く岩を見た。 岩の少し下には鍵があり、悲鳴と共に落下する。 だんだん岩の下がぼやけ、隠れていたポケモンが姿を現す。 ムウマが弱りきった姿でそこにいた。 ムウマは姿を消していた。 スネ夫がジャイ子と話している間に、こっそり鍵を盗む。 そして鍵を開け、ジャイアンを救出する――はずだった。 「もどれムウマ」 スネ夫がボールにムウマを戻す。 「ステルスロック」 突然天井から声が聞こえてくる。 天井を突き破り、幾つかの菱形岩が床に突き刺さる。 (まずい。ポケモンを交代しにくくなった) スネ夫は舌打ちして天井を見る。 そこには穴が開き、イワークが首を出していた。 「ジャイ子さん、気をつけて下さいよ」 イワークの頭に跨る青年が朗らかに言う。 「……ええ、ありがとう。ヒョウタ」 ジャイ子の礼と共に、ヒョウタが降りてくる。 「ヒョウタ?ジムリーダーじゃないのか?」 スネ夫が問う。 ヒョウタは肩を竦め、答える。 「確かに昔はジムリーダーだった。 だが今はロケット団に加わっている」 ヒョウタはそれを示すように、作業着の「R」の紋章を見せた。 「僕らはジャイ子さんの手助けを任された。 だから君のような人間と戦わなくてはならないんだ」 「僕ら?」 スネ夫が眉を顰める。「じゃあ他にも仲間が」 「その通り」 女性の声が聞こえてくる。 スネ夫が辺りを見渡すと、床の異変に気づいた。 「っぅわ!?」 床から蔓が延び、床板を破壊する。 「こんにちは」 中から和服姿の女性とモンジャラが出てくる。 「エリカです」 (……まずいぞ。一気に不利になった) スネ夫は歯噛みした。 (ジャイ子を戦力に含めないにしても二対一。 しかもジムリーダーだ。そこら辺のトレーナーとは違うはず) 「……ぉ、おい、何だ?ジャイ子」 スネ夫の耳にジャイアンの声が届いた。 見るとジャイ子が牢屋の方を向いて何かしている。 「ジャイアン?どうした!?」 スネ夫は叫んだ。 「ワープ装置を起動させるのよ!」 答えたのはジャイ子だ。 「一気に最上階まで送ってあげる」 「お、おいやめろ!!そんな面倒なこと」 スネ夫は駆け寄ろうとしたが、再び落石が起こる。 「ここは通さないよ」 ヒョウタのイワークがスネ夫の前に立ちふさがる。 「ジャイ子!やめろ。何を……おい何か光って――ぎゃああぁぁあぁ!!」 ジャイアンの叫び声が、はたと止まる。 ワープしてしまった。 「さて、アタシも最上階まで行くわ。 あとは任せたわよ。二人とも」 ジャイ子はそういうと、ワープする。 スネ夫は一歩退いた。 (まずいぞ~、これはやば~い) スネ夫は歯噛みしながら二人を見据える。 「悪いけど、任せるって言われちゃったからね」 ヒョウタが軽く言う。 「逃がしはしません」 エリカが告げた。 (ああぁ、どうにかならないか!? 一体どうすれば……どうすれば……どう) 突然破壊音が空間を切り裂く。 その場の三人と二体は壁を見た。 壁が外からの衝撃によって粉々に砕けている。 その衝撃をあたえたのは鋼の怪鳥―― 「エアームド?」 スネ夫の呟き通り、それはエアームドだ。 そして 「それに……のび太とハヤト!?」 エアームドに跨っていたのはのび太とハヤトだった。 「あ、やあスネ夫!」 のび太は朗らかに手を振る。 その時、壁の穴からまた何かが飛んできた。 いや、それは根っこでエアームドと結びついていた。 ユキカブリとスズナだ。 「スズナさん……みんな来たんだ!」 (ひゃっほう!僕ってやっぱついてるうぅぅ!!) スネ夫が高笑いしてる中、空から来た三人は体制を整えた。 次へ
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【ゲーム】ドラえもん のび太と復活の星(SS) 【作者名】ドクオニ(仮) 【完成度】更新中(08/09/06~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7922415 【備考】 名前 コメント
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アリアンロッド2E 「パリス動乱」 GM ふりかけ 新トラップ インビジブルレインボー 世界観 神殿に登録された冒険者となり、妖魔と呼ばれるいわゆるモンスターの討伐等々をするTRPGです。 ここには人間のほか、いわゆるドワーフやエルフ等々のような様々な種族が存在しています。 神話のように、神があるとき世界を作り、その世界がいくつかの時代を経て現在まで歴史を紡いできたという世界です。 現在ではエリンディル大陸の西方には4つの国が大国として存在しており、古来よりの強国「エルーラン王国」、遊牧民の国「キルディア共和国」、大陸西方の統一を狙う「神聖ヴァンスター帝国」、対ヴァンスター都市国家連合「パリス同盟」の4大国です。これら4大国が互いに勢力を伸ばす機会をうかがいつつ、妖魔との戦いも続いています。 公式サイトは こちら あらすじ 今回のキャンペーンでは、エリンディル西方ガイド記載のキャンペーンシナリオを使用します。 このキャンペーンはパリス同盟の主要都市が一つ、”水の街“クラン=ベルを拠点に、エリンディル西方の転覆を狙う妖魔の暗躍を打ち破る英雄譚が描かれます。 出身も立場も異なる5人の冒険者たち。果たして、妖魔どもの計画のキー、古代兵器「アラドヴァル」は妖魔たちの手に渡ってしまうのか、それとも未然に防ぐのか。転覆計画を破綻に追い込むことはできるのか…? 冒険の舞台が、君たちを待っている。 今回予告 ハンドアウト PC紹介 PC① [部分編集] フリート 18 男性 ネヴァーフ レベル 1 メインクラス/サポートクラス ウォーリア/バイキング PC② [部分編集] PL K.* フランシス 43 女性 エルダナーン レベル 4 メインクラス/サポートクラス アコライト/セージ スキル: イモータリティ 1 (→トリビアリスト 1) プロテクション 3 ヒール 1 クイックヒール 1 アフェクション 1 エフィシエント 5 エンサイクロペディア 1 コンコーダンス 1 トゥルースサイト 1 ファーストエイド 1 トレーニング 知力 1 トレーニング 精神 1 モンスターロア 1 PC③ [部分編集] PL Shu ディセンバー ? 男性 フェイ(ナイトメア) レベル 3 メインクラス/サポートクラス メイジ/ニンジャ⇒メイジ/ダンサー 種族スキル 《フェイ:ナイトメア》1 クラススキル 《ファイアボルト》1 《マジックブラスト》1 《リゼントメント》1 《ファイアロード》3 《コンセントレイション》1 《ファイアクラップ》1 《ハンドシンボル:爆》1 《ホーミングヒット》1 一般スキル 《スペシャリストⅠ:火》1 《フェイス:ダグデモア》1 《トレーニング 敏捷》1 《トレーニング 筋力》1 PC④ [部分編集] PL:ToC イーヤ・アレクセーヴァ 18 女性 ヴァーナ(アウリク) レベル 1 メインクラス/サポートクラス シーフ/ガンスリンガー スキル ヴァーナ:猫族 1/1 トレーニング:敏捷 1/1 ワイドアタック 1/5 ファインドトラップ 1/1 ピアシングストライク 1/3 バタフライダンス 1/1 キャリバー 1/1 アームズマスタリー:魔導銃 1/1 PC⑤ [部分編集] エス 16? 女性 ヒューリン レベル 1 メインクラス/サポートクラス ウォーリア/サムライ ここまでのお話(前週の活動の一言) [部分編集] 「ここは通すわけにゃあいかねえzブベラァ!」遺跡に入り、何だか分からない(神のようなPLのメタ思考の)力により足跡の少ない左の道へ。宝箱を漁っていた別動隊であろう妖魔が未知の超強力な新トラップを引っ提げて冒険者を排除にかかったが、力及ばず。 ふぅ、素晴らしいクライマックス戦闘でしたね…次の部屋探索しますか、分かれ道の反対側に行きましょうか 探索は続く コメント欄を設けました、ご活用ください 何となく自分のキャラのスキルとかを編集してみました -- (Kなんとか) 2016-10-25 23 06 01 名前 コメント すべてのコメントを見る